◆明治神宮の由来
半世紀近い明治時代を築いた、明治天皇ならびに昭憲皇太后の御夫妻が祀られている名所が明治神宮です。
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来年、平成の元号が終わり、新しい元号がスタートします。
30年に及ぶ平成時代の終焉です。
現在、元号については「一世一元(いっせいいちげん)」、一代の天皇につき元号は一つ、という制度をとっています。
これは、近代化された明治以降に取り入れられたものです。
よって、わずか15歳で明治天皇が即位したことから始まった元号「明治」は45年もの長きにわたり続きました。
1920年に建設された明治神宮の施設の構成としては、神社としての機能を持つ「内苑(ないえん)」、スポーツ施設としての「外苑(がいえん)」、そしてセレモニー会場の「明治記念館」の3つです。
内苑だけでも山手線「原宿駅」「代々木駅」の二駅を最寄駅とするほど広大な面積を有しており、
まさに、明治天皇の治世をたたえた神社です。
1912年、明治天皇が崩御。45年にわたり続いた、明治時代は終わりを告げました。
それは明治維新から始まり、帝国憲法の制定、日清・日露の対外戦争など、日本の歴史上極めて重要な出来事が、立て続けに起こった時代でした。
崩御後すぐ、東京に神社の建設を求める声が民間からあがりました。
そして、2年後の1914年に昭憲皇太后の崩御を機に、政府から神社建設の裁可が降りました。
翌1915年のことです。
明治神宮の建設には5年を要しました。
建設地である代々木は荒れ地で、今でこそ全体に広がっている木々は、実はこの建設に際して、
全国各地、また朝鮮半島・台湾からの献木365種、約12万本よって成り立っています。
さらに、当時の専門家たちが東京の気候に即した樹木のみを選別しました。
現在も枯れることなく育っているのはこの選別があったからだとされています。
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しかし、建設当初の神宮を見ることはもう叶いません。
あの1945年の空襲により、主要な建造物は火の海に包まれ、灰になってしまったのです。
今私たちが見れるのは、1958年に再建されたものなのです。
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◆明治神宮の特徴
◎おみくじ
お詣りの時の楽しみにもなっている「おみくじ」が明治神宮にはありません。
その代わりに、くじを引いて、明治天皇や昭憲皇太后が詠んだ和歌「大御心(おおみごころ)」をいただきます。
この和歌を心に刻むことが大事なことであり、おみくじを境内に結んで残すことはなく、
よって大吉や小吉、凶もありません。
◎清正井(きよまさのいど)
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神宮御苑内にある井戸で、テレビ番組にてパワースポットとして紹介されてから、訪れる人が後をたちません。
パワースポットとしても有名で、井戸の写真をスマホの待ち受け画面にすると縁起がいいという話も広まりました。
その井戸をひと目見ようと、数時間待ちの時もあったようです。
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◆明治神宮の基本情報
住所 東京都渋谷区代々木神園町1-1
電話番号 03-3379-5511
営業時間 午前5時00分~午後6時00分 (年間の開閉門時間)
料金 基本無料
アクセス
①原宿口<南口>
JR山手線「原宿」駅
東京メトロ千代田線・ 副都心線「明治神宮前(原宿)」駅
②代々木口<北口>
JR山手線「代々木」駅
都営地下鉄大江戸線「代々木」駅
東京メトロ副都心線「北参道」駅
②小田急線「参宮橋」駅
車をご利用の場合 原宿口、代々木口から境内に入れます。
首都高速4号新宿線代々木ICより約5分
明治神宮 公式サイト
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