富貴寺 / 大分

富貴寺

富貴寺の由来

富貴寺(ふきじ)は大分県豊後高田市にあり、
養老2年(718年)の平安時代に仁聞(にんもん)という人が作ったとされる歴史の長い寺で、
宇佐神宮司の氏寺(うじでら)として開かれました。

氏寺とは、偉い人(ここでは宇佐神宮司)の今で言うお葬式等をするために作ったお寺です。

天台宗 富貴寺

しかし、この仁聞という人はほとんど伝説の人で、詳しいことはあまり知られていませんが、
大分県に28箇所の寺院を作ったと言われ、6万9千の仏像を作ったとも言われています。

富貴寺の特徴

富貴寺には本尊の阿弥陀如来を祭っている国宝の富貴寺大堂(阿弥陀如来堂とも呼ばれる)があり、
京都にある平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)と、
岩手県にある中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)と並び、
日本三大阿弥陀如来堂に数えられています。

国宝に指定されたのは1952年の11月22日で、阿弥陀如来像も国の重要文化財に指定されています。

九州では最古の木造建築で、当時から残っている建物としてとても重要なものになります。
壁は全てカヤの白木が使われていて、格天井という作りになっています。

また、中央にある4本の柱を含めて、平安時代ならではの
キレイな極楽に連れてきてもらったような絵画が描かれています。

富貴寺 大分県

しかしながら、注意が必要なのは、国宝文化財保護の為に
雨の日は阿弥陀如来堂には入れませんので気を付けてください。

他にも、阿弥陀如来堂の周りには、僧侶が修行したときに使った梵字が刻まれた仁聞石、
鎌倉時代の笠塔婆、室町時代の国東塔があり、当時とても栄えていた寺の名残を見ることも出来ます。

近くのオススメ温泉

富貴寺には他にも、『蕗薹』という宿があり(ふきのとと読む)、
宿泊はもちろん、大分と言えばの温泉も楽しめ、地元の郷土料理を食べることが出来ます。

さらに、手打ちそば認定のお店ですので、安心して豊後高田産のお蕎麦を食べられます。
季節によって、雪景色や紅葉など様々な顔を見せるため、足を運んで癒されにいってはいかがでしょうか?

旅庵 蕗薹

住所 〒879-0841
大分県豊後高田市田染蕗2395
電話番号 0978-26-3189
営業時間 8時30分~16時30分まで
拝観料 一般と高校生は300円、中学、小学生は150円ですが、障がい者手帳をお持ちの方は半額になります。
ただし、ガイドつきの特別拝観の場合はプラス200円

アクセス JR九州日豊本線宇佐駅から車で約20分
または、昭和の町から車で約15分