■富貴寺の由来
富貴寺(ふきじ)は大分県豊後高田市にあり、
養老2年(718年)の平安時代に仁聞(にんもん)という人が作ったとされる歴史の長い寺で、
宇佐神宮司の氏寺(うじでら)として開かれました。
氏寺とは、偉い人(ここでは宇佐神宮司)の今で言うお葬式等をするために作ったお寺です。
しかし、この仁聞という人はほとんど伝説の人で、詳しいことはあまり知られていませんが、
大分県に28箇所の寺院を作ったと言われ、6万9千の仏像を作ったとも言われています。
■富貴寺の特徴
富貴寺には本尊の阿弥陀如来を祭っている国宝の富貴寺大堂(阿弥陀如来堂とも呼ばれる)があり、
京都にある平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)と、
岩手県にある中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)と並び、
日本三大阿弥陀如来堂に数えられています。
国宝に指定されたのは1952年の11月22日で、阿弥陀如来像も国の重要文化財に指定されています。
九州では最古の木造建築で、当時から残っている建物としてとても重要なものになります。
壁は全てカヤの白木が使われていて、格天井という作りになっています。
また、中央にある4本の柱を含めて、平安時代ならではの
キレイな極楽に連れてきてもらったような絵画が描かれています。
しかしながら、注意が必要なのは、国宝文化財保護の為に
雨の日は阿弥陀如来堂には入れませんので気を付けてください。
他にも、阿弥陀如来堂の周りには、僧侶が修行したときに使った梵字が刻まれた仁聞石、
鎌倉時代の笠塔婆、室町時代の国東塔があり、当時とても栄えていた寺の名残を見ることも出来ます。
■近くのオススメ温泉
富貴寺には他にも、『蕗薹』という宿があり(ふきのとと読む)、
宿泊はもちろん、大分と言えばの温泉も楽しめ、地元の郷土料理を食べることが出来ます。
さらに、手打ちそば認定のお店ですので、安心して豊後高田産のお蕎麦を食べられます。
季節によって、雪景色や紅葉など様々な顔を見せるため、足を運んで癒されにいってはいかがでしょうか?
住所 〒879-0841
大分県豊後高田市田染蕗2395
電話番号 0978-26-3189
営業時間 8時30分~16時30分まで
拝観料 一般と高校生は300円、中学、小学生は150円ですが、障がい者手帳をお持ちの方は半額になります。
ただし、ガイドつきの特別拝観の場合はプラス200円
アクセス JR九州日豊本線宇佐駅から車で約20分
または、昭和の町から車で約15分
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