◆山寺の由来
山形県を代表する山寺の正式名称は「宝珠山立石寺」といいます。
貞観2年に清和天皇によって慈覚大師が開いたお山のことをいい、一山すべてが修行と信仰の場所としても知られています。
松尾芭蕉がかつて訪れた場所としても知られ、元禄2年に奥の細道を辿り、7月13日山寺に訪れました。
代表作としても有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を謳った場所であることからも、松尾芭蕉縁の地としても知られています。
山肌の地形に沿って1015段の石段が続いており、なんでも一段上がる度に煩悩が消えていくなど修行の道としても知られています。
静寂をもたらしてくれる特別な場所です。
◆山寺の特徴
山寺の本殿にまで向かう間にさまざまな見どころスポットがあります。
例えば登り初めてすぐの場所に「本堂」が現れます。
何度もの修理や再建を重ね今にその姿を残しています。
ブナを使って造られた建物としては日本最古のものになる、中にはご本尊である秘仏薬師如来座像が安置されており、
伝教大大師が灯りをともした「不滅の法灯」もあり1000年以上経っても灯続けているとても神秘的な場所です。
そこから進んでいくと雨風にさらされて削られた岩壁に仏様が刻まれた「岩塔婆」があり、
仏様の姿を見た人は幸せになると言われています。
仁王門には迫力満点の仁王尊像が待ち構えていますし、
山寺随一の絶景スポットとして知られる「五大堂」は山形県の原風景を眺められる、貴重な場所です。
能の舞台のような建物に、一面遮るもののない景色を楽しむこともできます。
最後の終着点には「奥之院」があり釈迦如来と多宝如来の両方を祀っている場所になります。
風の通り抜けるとても気持ちのいい場所になり、天気がいい日などの景色は最高です。
奥之院に着くまでの道のりは大変ですが、何度も訪れたくなりますね。
◆山寺の見どころ
山寺は四季折々の自然が楽しめるスポットになります。
4月下旬は山寺に可憐な桜が咲き始め、お参りをするにもちょうどいい季節です。
夏になれば松尾芭蕉に思いを馳せながら、緑豊かな参道を歩くのをおすすめします。
夏でもひんやりと涼しくとても過ごしやすいので、避暑地としても訪れる人が多い季節です。
秋になれば紅葉、冬になれば一面の雪景色など季節によって違う景色を楽しむことが出来ます。
どの季節も圧巻で見どころ満載です。
売店では山形名物の玉こんにゃくやさくらんぼ味のソフトクリームなどがあり、グルメスポットとしても人気があります。
◆山寺の基本情報
住所:山形県山形市山寺4456−1
電話:023−695ー2843
IR山形駅から仙山線で山寺駅下車
宝珠山立石寺/山寺 公式サイト 旅のガイド
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