宇佐神宮 / 大分

宇佐神宮

◆宇佐神宮について

宇佐神宮は、宇佐八幡宮ともいい、全国に約44,000社ある八幡宮の総本社です。
宇佐八幡宮、石清水八幡宮、鶴岡八幡宮を日本三大八幡宮と言います。

明治の神仏分離以前は、神宮寺である弥勒寺と一体となっていて、宇佐八幡宮弥勒寺と称していました。

一之御殿には八幡大神 (はちまんおおかみ)が祀られており、金運、仕事運、勝利運。
二之御殿に祀られているのは比売大神 (ひめのおおかみ)、心願成就、
三之御殿には神功皇后 (じんぐうこうごう)が祀られていて、縁結びと安産、子育てにご利益があると言われています。
公式には八幡大神は応神天皇、比売大神は宗像三女神とされています。

宇佐神宮 鳥居

◆宇佐神宮の参拝方法

通常は二礼二拍手一礼ですが、宇佐神宮は出雲大社と同じく、二礼四拍手一礼です。
なぜ四拍手なのかというと、東西南北の四方向を守ってくださっている神様に敬意を表すためと言われています。

◆宇佐神宮の見所

宇佐神宮は敷地が広いので、歩きやすい靴を履いて行くことをお勧めします。
宇佐神宮は、上宮と下宮に分かれています。どちらも一之御殿、二之御殿、三之御殿があり、順番に参拝しましょう。
「下宮参らにゃ片参り」と言われているので、ご利益を授かりたいなら必ず両方を参拝しましょう。

呉橋(くれはし)
大鳥居から参道を歩き、手水舎を右手に曲がった先の寄藻川に呉橋が架かっています。
桧皮茸(ひわだぶき)の屋根が付いた呉橋は、呉(中国)の人により作られたと言われています。

呉橋から続く西参道は、以前は表参道とされ朝廷から派遣された勅使を迎える勅使道となっています。
勅使が渡るため、通常は渡れません。
勅使が派遣される10年に1度の勅使祭でのみ使用されます。

夫婦石
宇佐神宮境内・若宮神社の手前の参道に夫婦石があります。
参道の敷石の中に似たような三角形の石が二つ並んでいます。
二つの三角形の石が寄り添うように並ぶことから、夫婦やカップルが手をつなぎ左右の石を一緒に踏むと幸せに、独身なら両足で二つの石を踏むと良縁が舞い込むと言われています。

願かけ地蔵
宇佐神宮の境内で、人通りが少ない所に大小二体のお地蔵様が立っています。
お地蔵様は願かけ地蔵と言われ、一生に一度だけ願いを叶えてくれます。
ただし、誰にも見られないで参拝しないと願いは叶わないそうです。

菱形池
絵馬殿の東側にある菱形池は季節によっては水面を蓮の花が一面を覆い、とても美しいです。
霊池として昔から知られており、パワースポットとしても有名です。
隣にある御霊水は、3つの井戸があり自由に持ち帰ることができます。

宇佐神宮 御神木

御神木
樹齢800年の御神木は上宮にあり、木の周りを1周して、木に手をあててお願い事をしましょう。

◆謎に包まれた八幡神

八幡神は、神功皇后の三韓征伐に端を発する説を採用し、公式には神武天皇になっています。

八幡神の正体は未だ謎に包まれています。
おそらくこれから先、少なくとも50年は正体がわかることはないでしょう。

「八幡宇佐宮御託宣集」三巻と五巻には、「辛国の城に、始めて八流の幡と天下って、吾は日本の神と成れり」と記されています。
八幡神朝鮮起源説では、この記述が宇佐に移住した渡来人・秦氏が祀っていた神であるとしています。

これに対し、八幡神・境界の神説では、辛国城は日向国から四郡を割いて成立した大隅国の城であり、薩摩隼人から国を守る国境の神として降臨したとしています。

八幡神は、宇佐の豪族であった辛嶋氏や宇佐氏によって祀られていました。
その後、大神氏が両豪族を支配下におさめます。この大神氏により石清水八幡として京都に勧請され、これがきっかけとなり全国展開しています。

宇佐神宮 ひょうたん

◆宇佐神宮の基本情報
住所:大分県宇佐市南宇佐2859
電話番号:0978-37-0001
アクセス:JR日豊本線「宇佐駅」下車、大分北部バス「四日市方面バス」に乗車、「宇佐八幡バス停」下車
宇佐神宮 公式サイト