◆金毘羅宮の由来
香川の金比羅宮といえば「さぬきのこんぴらさん」として昔から地元で親しまれている海の神様です。
本来の名前は「金刀比羅宮」といい象頭山という山の中に存在しています。
もともとはサンスクリット語のクンビーラが語源となっています。
ワニの姿をした水神になり、ガンジス河を司る女神様の乗り物だといいます。
五穀豊穣・大漁祈願・商売繁盛などの様々なご利益があり多くの人の信仰を集めていました。
ご祭神は「大物主神」と「崇徳天皇」になり医薬の神・枝芸の神としても有名になります。
明治11年に改築された本堂は海抜251mにもなります。
金比羅宮と呼ぶ時は山全体を表すこともあります。
◆金毘羅宮の特徴
参道にある1368段にもなる長い石段が有名です。
その石段の左右には国の重要文化財「書院」や、五人百姓・大門などの由緒正しき建造物が存在しています。
特に書院は文化財としても価値が高く、美術品などひと目見ようと金比羅宮に訪れる人がたくさん来るのです。
この石段を登らずにして金比羅宮を語れないともいわれるほどです。
ご本宮まで登らないと購入できない「幸福の黄色いお守り」もあり、名物のお守りになります。
さらに「五人百姓」と呼ばれる境内で売られている金比羅宮の神事として有名な「加美代飴」もあります。
小さなハンマーで割って食べる一風変わった飴です。
石段を登る時に下で杖をもらって階段登るようにしてくださいね。
昔は人間の代わりに犬が代わりにお参りしてくれる「こんぴら狗」もあったそうです。
◆金毘羅宮の見どころ
毎年10月10日はこんぴささんの日として、例祭が行われ屋台や神輿が登場します。
429段目の銅の鳥居を抜けた広場に「神馬」と呼ばれる白い馬がいて例大祭の時には鞘橋を渡って神事の会場に行くようです。
普段は閉鎖されていますので例祭だけで使用される貴重な橋です。
また裏参道は季節に応じた色とりどりの植物や花を眺めることもできます。
春になれば桜が咲き乱れ、夏になればつつじ、秋になれば紅葉などを楽しむこともできお花見や紅葉スポットとしても知られています。
表参道はとにかく混雑していますが、裏参道は空いていますのでのんびり歩きたい人にはおすすめです。
ただし裏道にはお土産屋さんがないので、お土産を買う人は表参道を歩きましょう。
またご本宮の北西側には広々とした展望台が設けられており、海抜251mから望む景色は言葉にならないほどの絶景です。
天気がいい日になると、遠方に瀬戸大橋や讃岐富士などを眺めることもできます。
◆金毘羅宮の基本情報
住所 香川県仲多度郡琴平町字川西892番地1
御本宮 御扉開・御扉閉時間
4−9月 午前6時〜午後6時
10〜3月 午前6時〜午後5時
金毘羅宮 公式サイト
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