出雲大社 / 島根

出雲大社の由来

出雲大社(いずもたいしゃ)は、(いずもおおやしろ)との読み方もあり、島根県出雲市にある、日本人では知らない人はいないであろうとても大きく、有名な神社です。

その歴史は古代まで遡ります。

出雲大社が出来たのは正確には不明です。
伝説によると、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)という神様が、国土を拓いてくれました。

これは、農業、医学、等を含み様々な知識を古代の私たちの先祖に授けてくれたのです。
出雲大社は縁結びのご利益で有名ですが、この大国主大神が、なにも知らなかった先祖に知識を与え、
人と人を結びつけ、それを見守ってくれているということから始まっています。

出雲大社 参道

縁結びとは、男女の縁だけではなく、皆が良くなっていくための全ての縁ということになります。

現在、出雲大社で祭られているのはこの大国主大神です。

それはなぜか、大国主大神が国を造ったあと、皆さんご存じの天照大御神(あまてらすおおみかみ)に国を譲りました。
天照大御神はとても喜び、
「目に見える世界は私が守ります。あなたは、目に見えない世界を司ってください。
また、あなたの家は太い柱でつくり、床板も厚い所を作りますので、そこでお休みになってください」と言います。

こうして縁結びと、出雲大社の神となりました。

大きな縄

出雲大社にある神楽殿(かぐらでん)と呼ばれる社にえる大きな縄(大注連縄)は有名ですが、
長さ約13メートル、重さはなんと4.5トン(4500キログラム)だそうです。

この縄は数年ごとに新しいものに付け替えられるようです。

この縄の下から、10円玉を3回投げて、縄に引っ掛かれば願いが叶うと言われておりますが、
神のすむ場所と、人間のすむ場所を分けている、結界のような役割の連注縄にそういった行為をするのは、
失礼に当たると言われております。

境内にある宝物殿には、太古の出雲大社を想像させるものが展示されています。
先ほど話した太い柱の一部があるのです。
出雲大社は、この柱を三本で一つの組み合わせで成り立っていますが、
過去のものがそのまま展示されているので、壮大さを感じるものです。

現在の出雲大社本殿は高さ24メートル、室内の広さは99平方メートルですが、
太古では、高さ44メートルだった、または、高さ94メートルだったとも言われている伝説の宝庫の出雲大社。

他の神社にはない荘厳でまさに別の世界に連れてこられたような特別感を感じ取れる素晴らしいところだと思います。

出雲大社の参拝

通常、神社でのお参りは「二拝二拍壱拝」ですが、
出雲大社の参拝作法は「二拝四拍壱拝」となっています。

神在月

暦の上で一般に旧暦10月を「神無月」といいますが、この月に全国の神々が出雲大社に集まり、神様が地元からいなくなるため、神が無い月=神無月と呼ばれています。
ではその神様はどこへ行くのでしょうか。
出雲大社へ全国の神々が集まり、人々の幸せや良いご縁を願います。
出雲大社には神々がいらっしゃるので10月を「神在月」と呼びます。
また、神様をお迎えする神事などが行われています。

東京の出雲大社東京分祠でも神在月

六本木ヒルズのすぐ近くに出雲大社東京分祠はあります。
コンクリート造りの3階建ての建物で、最寄駅から徒歩1~3分という便利な場所にあります。

出雲大社八十代宮司で出雲大社教の初代管長である千家尊福公が、明治11年1月11日、東京及び東日本の御神徳宣布のため、千代田区神田にある神田神社社務所内に、東京出張所を設けたが始まりとされています。

東京分祠でも旧暦10月は神在月で、全国から神様が集まっていらっしゃいます。
島根県まではちょっと遠いという方は、都内で参拝してみてください。
御朱印もいただくことができます。

基本情報
住所 島根県出雲市大社町杵築東195
電話番号 0853-53-3100
営業時間 3月~10月は午前6時~午後8時まで
11月~2月は午前6時30分~午後8時まで
アクセス JR出雲駅から一畑バス[出雲大社・日御碕・宇竜行きで25分

東京分祠 基本情報
住所   東京都港区六本木7-18-5 ソフィア六本木3F
電話番号 03-3401-9301
営業時間 9時~17時
アクセス 東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線六本木駅 徒歩1~3分